せんねん灸は実に多彩な種類があります。
オーソドックスな台座灸から、煙が出にくいタイプ、アロマの香りが楽しめるタイプ、火を使わないタイプまであります…!
今回は実際に当院で使用した事のある物を中心に、せんねん灸のオススメ商品を紹介してみたいと思います!
せんねん灸オフ ソフトきゅう 竹生島
当院で利用しているのは、現在は90%がこの竹生島になります。
せんねん灸の公式サイトでは、以下のように解説されています。
ソフトでおだやかな温熱が特長です。
せんねん灸オフ ソフトきゅう 竹生島
初めてせんねん灸をお使いになられる方は当商品からお使いください。
熱さを感じやすい方、皮膚の弱い方、敏感肌の方のご使用にもおすすめです。
よくある相談のひとつに「お灸は熱い方が効くんですか?」というものがあります。
火を使うお灸シリーズを見比べてみると、竹生島は初心者向けで、物足りなかったら少しずつ温熱レベルを上げていくもののように感じますもんね。
意見が様々ありそうなのですが、私個人の意見としてお話したいと思います。
お灸は熱さを少しでも感じればOK!
もちろんこの竹生島の段階で十分熱を感じられれば良いのですが、ツボの場所によって、あるいはその日のお体の状態によって熱さを全く感じない場面が出てきます。
実際に火と煙が消えた段階で、台座部分を触って頂ければわかるのですが十分に熱いと感じるはずです。この熱さが感じられていないという事は、単純に温熱レベルを上げれば良いという話ではなく、徐々に熱さを感じられる状態に体を戻して行かなくてはなりません。
継続的にお灸をしていくと、段々熱さが感じられるようになります。
全く感じないならもう一度同じ場所に
熱さまで行かなくても、少しでも温かさを感じられたら物足りないかも知れませんが、お灸の効果としては十分です。
ですが、温かさも全く感じない時は同じツボにもう一度続けてやって頂くようお願いする事があります。お灸を熱い物にレベルアップさせる必要はないのではないかと思っています。
それだけ竹生島は十分な温熱レベルだと思っています。
二度やっても全く感じない場合も、そこでやめて頂きます。
闇雲にやり過ぎると、灸あたりを起こす可能性が高まります。
せんねん灸の奇跡(ソフト)
こちらはモグサ部分が炭で出来ていて、煙が少ないタイプです!
もぐさを炭化することでせんねん灸オフシリーズ(当社従来品)に比べ煙のでないお灸です。
せんねん灸の奇跡 ソフト
お部屋でも気軽に使え、しかも温熱時間が長くなりました。
せんねん灸の奇跡シリーズの中で一番温熱のおだやかなタイプです。
注意点としていくつかあります。
煙が全く出ない訳ではないです
確かに他の火を使うお灸シリーズと比較すれば、煙の量は圧倒的に少ないですが、少し出る事は出ます!
少しでも煙が気になる方はその点はご注意下さい。
また、モグサの物とはまた違った香りがします。
特別嫌な臭いという訳ではないと思いますが、モグサの香りの感覚とは少々違うのでご注意下さい。
竹生島より温熱レベルは高そう?
正確に比較している訳ではないのですが、私個人の体感です。
せんねん灸公式の温熱レベルでは、どちらも2になっているのでほとんど差はないと思いますが、竹生島でも熱く感じる方は注意が必要です。
火が付きにくい
モグサ部分が炭になっているため、火の付きは他のタイプと比較して悪いです。
火をつけたつもりで横になっていたら、ついていなかったという事が何度かありました。笑
点火後も、しっかり燃えているのか確認して下さい。
火を使わないお灸 太陽
せんねん灸に関しての最初の投稿でも取り上げている太陽。
当院でも根強い人気があります。
火を使わずはるだけで気持ちよい温熱効果が約3時間。
火を使わないお灸 太陽
衣服の下にはり、そのまま外出もできる画期的なお灸です。
外出時の携帯用として便利な2コ入タイプからお得な大入りタイプまで。
これを「お灸」と言って良いのかは甚だ疑問です、正直…笑
モグサを使って温熱効果をもたらしていれば広い意味でお灸と言っても良いのかも知れませんが、そもそもモグサを燃焼すらさせていない訳ですからね…。
ですが、電子温灸器のように、それこそモグサを一切使わずにお灸の名を使っている商品もあるようなので、良いのでしょう!わかりません!笑
太陽に関しては、肌に直接貼れるカイロの感覚でお使いになっている方もいらっしゃいます。
実際、私もそのような使い方をするのが有効だと思っています。
冬場に限らず、ちょっと冷えるような場面で優しく温めて楽になる感覚でお使い頂けます。
上のシールもはがして下さい!
思ったよりも温かくならなかったとおっしゃられる方に多いのが、上のシールをはがし忘れているケースです。
肌に貼る面の反対側、上の部分のシールも必ずはがして下さい!ここにカイロの装置があって、空気に触れる事で温かくなります。
せんねん灸 琵琶湖A型
こちらは棒灸と呼ばれるタイプの商品です。
個人的にはこのタイプのお灸が一番好き!とっても気持ち良いです!
温熱の強弱と施灸時間をお好みにコントロールできる棒温灸。
せんねん灸 琵琶湖A型
背中へも一人でできる便利な二ツ折り腕がセットされています。
一回り大きいB型もありますが、この辺はお好みで合わせてもらって大丈夫だと思います。
院内で利用する場合には、おへそにやる事が多いのですが、それ以外にも冷えが深い所まで及んで痛みが出ている場合等に、痛みの場所に沿って流してあげるようなイメージで使う事もあります!
台座灸タイプのものとは違い、動かしながら利用出来るというのがひとつ特徴と言えるかと思います。
手に持ちながらするので、温熱の調節も容易なのも魅力のひとつです。
温かさがじんわり浸透していく感覚は、他のお灸とはまた一味違ったものでクセになります。笑
ですが、ご自宅でやる場合には少々懸念する事が…
煙の量がかなり多い
火を使うタイプのお灸と比較しても、煙の量はかなり多いと思います。
匂いも特別きつい訳ではないのですが、お灸の匂いが苦手な方が周りにいらっしゃるとかなり残ると思います。換気の十分出来る環境下でやるのが望ましいです…。
火の扱いに注意が必要
この棒灸タイプは、竹生島のような台座灸とは違い自分で意識的に消火する必要があります。
もちろん火消しキャップがついてくるのですが、火の扱いが怖いと感じる人にはオススメ出来ません。
お灸教室で体験してみて下さい!
せんねん灸の数ある商品の中から抜粋して、私が利用している物を紹介してみました。
他にもまだまだたくさんのせんねん灸があります。企業努力が素晴らしいですよね…!
何が自分に合っているかわからない場合は、やっぱり近くのセルフケアサポーターにご相談するのが一番です!
もし銀座がお近くなのであれば、ショールームに行かれるのもオススメです!
「銀座のせんねん灸のお店行ってきましたよ~」と、報告して頂ける患者さんもいらっしゃってます!
お悩みの症状をお聞きして、合わせたせんねん灸を提案してもらえると思います。
お灸を試してみたいけど不安…という方は、是非ご検討下さい。
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