4月に投稿したブログ中でお伝えした通り、2022年初頭から当院のすぐ横に3階建てのアパートの建設が始まりました。
投稿の中では「日陰になってパキラの元気がなくなってしまうのでは…」と危惧していましたが、7月現在も例年の成長は見せないものの、元気です!
しかし、パキラの状態とは裏腹に、私含め、患者さんに対しても非常に迷惑な騒音被害が生じておりました。
今回は、この半年の騒音の被害に関してのまとめをしていきたいと思います。
結果的に私は被害に関しては泣き寝入りという形を選択しました。
同じような境遇で悩まれている方へ、私がどのような対応をしたのか参考程度になれば幸いです。
2022年初頭から7月までの大まかな経緯
2022年の年明け早々、建設工事が始まりました。
基礎工事の段階での大きな振動、作業員の作業中の大きな声での会話、これは仕事の中で発生しているものですから、しょうがないです。(…非常に迷惑でしたけどね。)
でも問題はここからの事です。
仮設トイレ及び休憩場所が当院のすぐ隣に設置されていたのです。
作業音がうるさい時間以外も、作業員の休憩中の会話が丸聞こえで、酷い時は日中は静かな時間が皆無の状況でした。
そして、当たり前のようにタバコを吸っている作業員の方も…。
タバコ自体はマナーを守っていればどうこう言うつもりはなかったのですが、頻繁に換気をする必要がある現在、風向きによってタバコの臭いが院内に漂って来る事も…
この3月から5月にかけてが一番ストレスがかかっている時期でした。
遂に我慢の限界が来て、5月頭に現場監督に直接訴えます。
休憩場所の移動をしてもらえ、一時的に静かになっても作業員が変われば同じ事の繰り返しでした。
こちらの業務の妨害になっていると訴え、営業担当に話が行くと形だけの謝罪を受けます。
しかし6月に入った段階でも、2回作業員の態度に関してクレームを入れました。
あれだけ困っていると訴えた休憩場所を無視してタバコを吸って大声で話している現場の動画を押さえ営業担当に送りつけました。
(計3回、旭化成ホームズの営業担当から謝罪を受けた形になるのですが…同じ内容で3回って…苦笑)
7月に入り、ようやく外の作業が全て終わったとの事。
とりあえず現時点では騒音に関しては概ね平穏な日々が戻りました。
(時折気になる事はあるのですが…)
大きな流れとしてはこのような形になります。
当院として一番困った事
なぜこんなにも作業員の会話に関して迷惑に感じたのかを語る上で、そもそも当院にどんな患者さんがいらっしゃるのかを理解してもらう必要があります。
鍼灸院に来る患者さん
これまで鍼灸院に関わって来なかった人は知らないと思いますし、一般的な鍼灸院のイメージとは違うかも知れませんが、当院にいらっしゃる患者さんは、程度の違いはあれど何らかの形で精神疾患を抱えている方が多いです。
そうでなくても、不妊治療を行っている方、妊婦さん、お子さんまで幅広い年齢層の方がいらっしゃいます。
共通しているのはとても繊細な方が多いという事です。
元々、当院が現在の場所で開業する上で、静かで日当たりが良く、出来るだけリラックス出来る場所をと思い、ここに決めております。
そういう方が集まる場所ですので、大人の男性の大きな声、笑い声ってそれだけでとても不快なんです。いくら違法性がないとか、常識の範囲内と言われても、当院にいらっしゃる患者さんにとってはとても迷惑なもの。
大きな笑い声がきっかけで不安発作が起こりかける方もいらっしゃいました。
配慮して欲しいだけ
正直、これまで隣は畑だった状態なのでアパートの建設自体が非常に迷惑なのは間違いないのですが、これは私がとやかく言える問題ではありません。
ただ、建設の作業で出る音以外の作業員の休憩中の会話等、配慮出来る部分は最初から配慮してほしかったという事です。
休憩場所の件もそうですが、例えば建設作業音も「この時間帯は大きな音が出る可能性がある」という事が事前にわかっていれば、その時間帯を避けて予約を受ける事が出来るのに…。
それにしても、看板を出してホームページもしっかり作っているのに、周辺の環境がどうなっているのかを一切調べようともしていない営業担当は…ちょっと…ねぇ…苦笑
こちらがクレームを入れて、謝罪に来ている段階でも、その辺の理解が得られてないのが目に見えてわかるので、全体を通して上辺だけの薄っぺらな謝罪にしか感じませんでしたね…。
なんで怒ってるのか理解してない謝罪程、頭に来る事はありませんよね。。
実際に行った事
騒音に関して耐えられなくなった段階で、どのような行動を取っていったのかをまとめておきます。
作業員に直接の訴え
これは全くもって無意味でした。
一度「もう少し静かにして貰えませんか?」と伝えてみたのですが、何の挨拶もなく無視されました。その時は一瞬静かになりましたが、数時間後には同じ状況でした。
ちなみに、警備に当たっている人にも訴えてみましたが、こちらも無意味です。
作業員に対しての直接の訴えは全くもってオススメしません。そこでトラブルが発生してしまう可能性もありますからね。
ですが、後述しますが特にうるさい作業員の様子はスマホで録画しておく事はオススメします。
環境部環境課相談係という所に電話
3月の終わり時点で、区の環境部環境課相談係という所に電話をしました。
お住まいの市区町村で名前は多少違うかも知れませんが、対応してくれる窓口があると思います。
注意点としては、相談内容で相手に誰からの苦情かわかってしまう事があるという事です。
匿名による相談では対応できかねる場合もあります。
騒音、振動、悪臭等に関する苦情相談について
相談者の了解を得ずに発生源に相談者の氏名等を明らかにすることはありません。ただし、位置関係やこれまでの経緯等から相談者が容易に推測されてしまう場合もあります。
私の場合はバレてもらっても全然構わないので利用しました。
一回目に連絡した時はお昼過ぎだったと思うのですが、その日のうちに状況確認に伺いますとの事で、夕方に職員の方が話をしている様子を確認出来ました。
翌日、現場監督の方が名刺を持って挨拶に来て、今後気を付けますとの事だったので一安心したのですが…これも数日後には元通りでした。。
結果的に3回程電話したと思うのですが、後の2回は全く効果はなかったです。
3回目の時には「旭化成ホームズの上に直接掛け合ってみます」と言っていたのですが、後日営業担当にクレームが入っていたか?と確認した所、把握できていないとの事。
(この点に関しては、営業担当が把握してないだけの可能性もありますね…苦笑)
気配りの出来る現場監督さんだったら、これだけでもだいぶ変わりそうな気はします。
一番最初に検討する手段としては有効なのではないかと思います。
現場監督に直接苦情の電話
環境部環境課相談係への連絡以降も、作業員が変わればまた同じ事。
(会話がうるさいという苦情が入っている事を、新しく来る作業員に伝える事はしないのでしょうかね…。)
5月中旬でしょうか、中国人の作業員がたくさんいらっしゃって作業していたのですが…とにかく声がうるさい…。
挙句の果てには休憩中に大音量で音楽を流す始末…。
現場監督に直接のクレームを入れ、尚且つ当院に来てもらって声がどれ程院内に聞こえるのかを確認させました。
すると、翌日には休憩場所を院の隣から別の場所に移動してもらえる事が出来ました。
これで一安心…ではなく、そんな簡単に移動出来るなら、何で最初のクレームの段階で移動してくれないんだ!?という怒りの感情が…苦笑
これは正直、こちらが相手にされていなかったと受け取らざるを得ないですね…。
これまでひたすら我慢していた事が無駄だったという事に気付いたので、徹底的にクレームを入れようと決意しました。
そしてその前に、旭化成ホームズ側の配慮が足りてないのはもちろんなのですが、そもそも施主は当院の事を伝えていないのかという怒りが込み上げてきます。
詳細は省略しますが、元々あった畑の持ち主は関係性は薄いものの、親戚に当たる人で当院が開業する際にもしっかり挨拶をしている状況だったのです。
区の無料弁護士相談を利用
工事の騒音でしばらく休まれていた患者さんは戻りつつあったものの、作業員の大きな声や笑い声で来れなくなってしまっている患者さんは来院出来ない状況が続いていました。
騒音は迷惑でしたが、どうしようもない状況だったと思っていたのですが、上述の通り最初から配慮が出来ていれば患者さんが来れない状況にまではならなかった事がわかりました。
とはいえ、いきなり弁護士に相談するのもハードルが高いです。
そもそもどうやって弁護士を探すのが良いのかもわかりません。。
こんな状況で困っていると鍼灸師仲間に相談した所、区で無料で弁護士に相談出来るサービスがある事を知ります。
事前予約が必要で、予約受付時間ピッタリに待機して電話したのですがなかなか繋がらないくらい需要はありそうです…!
案の定、電話が繋がった時には希望の時間は埋まっていたのですが、何とか予定をずらす形で利用する事に。
弁護士と実際に話が出来るのは30分です。
その前に相談内容の聞き取りがあるのですが、それでも事前にしっかり相談内容をまとめておいた方が良いとアドバイスを受けていたので、しっかりと相談内容をまとめて臨みました。
ですが、実際に話を進めて行くと感情的になってしまい、話の腰を折ってしまう事がありました…(これは私の問題ですけどね笑)
淡々と話を進められるので、伝わってないのではないか?と、つい熱が入ってしまったのだと思います…反省。
相談時は施主に対しての怒りだったので、弁護士に相談する上で話の大筋は施主をどうやって訴えるかでした。
その中で言われたのは「施主はそもそもそんな被害が出ているとは思ってもいないでしょう」という事でした。
まずはこれだけの被害が出ているという事をまとめて、手紙を出してみるのが最初の一手として有効とのアドバイスを受け、早速実行します。
出来るだけ具体的に、作業員の配慮のない会話のせいでこれだけの被害が出ているという事をまとめた手紙を簡易書留で出しました。(内容証明はいきなりはやり過ぎなので、書留に留めましょうとのアドバイスを頂きました)
旭化成ホームズの営業担当とのやり取り
手紙を出して一週間程で返事が来て、一応の謝罪は文面で頂きました。
しかし、こちらの掲示した被害に関しては一切触れていませんでした。
どうやら手紙を読んだ施主は営業担当に連絡したようで、手紙の内容から責任は旭化成ホームズ側にあるという事で、施主との直接的なやり取りは手紙だけで終わっています。
その後の営業担当との詳細なやり取りは、後にまとめてあります。
特に迷惑な作業員の様子をスマホで録画する。
これをもっと早い段階でやっておけば良かったと思っています。
騒音が気になり始めた当初、何とか院内まで響く作業員の会話を何とか録音しようと試みたのですが、体感で感じている音量と、スマホの録音での音量ではだいぶギャップがあり伝わりにくいです。
ネットで調べてみる限り、騒音のレベルとして違法と認められるのは相当高いレベルが要求されるようです。また、正確に測定する必要があるのも難しい所で、違法性のある騒音で訴えるのであれば、この段階で弁護士に相談する必要がありそうです。
それよりも、実際に動画で作業員の休憩の様子を直接動画で撮影してしまえば良いのです。
実際に撮影した動画を切り抜いて営業担当に送り付けた所、三度目の形だけの謝罪をしに来ました。笑
ホント無駄な時間でしたね…何度お詫びされても、同じ事する作業員が後を経たない所からも、旭化成ホームズのその場しのぎの謝罪、杜撰な管理を表しているのではないかと思っています。
旭化成ホームズからの回答
旭化成ホームズの現場監督及び営業担当の方とのやり取りは、電話でのやり取りも含めて全て録音していました。
今後弁護士を通して訴える事を見越した上で取っていた手段です。
その中で「これまでのやり取りや記録しているものををブログに公開しても問題ないですか?」という質問に対し「私どもにそれを止める権利はございません。」という回答を頂いているので旭化成ホームズ側から頂いた、とても印象的な回答を詳細にまとめておきたいと思います。
実際に作業員の出している騒音によって出た被害に関して
上述の通り、実際に作業員の発している会話が原因で来院が難しくなっている患者さんが出ている事に関して、キャンセル料等は請求出来るのかという問いに対しての答えが以下の通りになります。
旭化成ホームズの法務部の判断としては、そちらが提出された資料では、直接的にこちらに責任がある事は認められないので一切の支払いは出来ない。
資料の作り方に問題があったのでしょうかね?
元々は施主に対してこれだけの被害が出ているという事を訴える為に作った資料だったので、きっと足りない部分もあったと思います。
ですが、どういう情報が足りてないかとの問いに対しても、営業担当は「それは私がお答え出来る事ではありません」の一点張りでした。
この辺の資料の作成は、弁護士さんにちゃんと依頼していれば十分に請求出来た可能性はあります。
ただ、患者さんの個人情報だったり、明確に作業員の声が原因でキャンセルしますという言質や、やり取りの履歴が残っている方はほぼいません。
大抵は当日いらしてからのキャンセル、もしくは電話でのキャンセルになっているので。
この辺はどうしたら良かったのか…。
患者さんに対しての謝罪文を院内に掲示させて欲しい
一番迷惑を被っているのは患者さんです。
「患者さんに対して、旭化成ホームズの方からの謝罪をしてもらいたいです。
書面で謝罪文を頂けないでしょうか?」
という問いに対しての答えが以下になります。
法務部の判断として理由が明確にある訳ではないが、必要ないと判断した。
その場での営業担当からの薄っぺらな謝罪はするけど、きっと書面に残すと後々厄介になるという判断なのでしょうか?旭化成ホームズ程の大きな会社がこんな小さな個人事業主に対して残る形で謝罪する必要はないという判断なのでしょうか。
まぁ、何というか…ちょっと言葉は悪いかも知れませんが、舐められている感は否めなかったですね…。私自身かなり精神的に参っていましたが、それ以上に患者さんが来たくても来れない状況で、本当に困っているのは患者さんだったので、患者さんに対して謝罪をして欲しかったんですけどね…。
何せ、旭化成ホームズ側としては、「違法性はない、許容範囲」だから、関係ないのでしょう。。
形だけの謝罪に納得いきません
散々迷惑だと訴えているのに何度も同じ事を繰り返しているにも関わらず、そちらからは違法性がないの一点張りです。
納得出来ないなら弁護士を通して訴えてこいという事ですか?
という問いに対しての答えが以下になります。
そういう事になります。 職人への配慮が足りなかった点はあるけど、患者さんが来なくなった理由にはならない。
患者さんから職人の大きな声が気になると訴えられているのに、来なくなった理由にならない理由を知りたいです。笑
上述の通り、当院にいらっしゃるのは精神疾患を抱えている方、お子さん、妊婦さんや不妊治療でこらえる方が大半を占めています。そんな方々が、怒鳴り声に近い、時には下品な笑い声、下衆な内容の会話などが丸聞こえの環境でリラックスして施術を受けられると思っているのが恐ろしいですね…。
この答えを聞いて、もうこの人たちと話して無駄に時間を浪費するのもバカバカしくなってきました。
騒音が落ち着いた今の心境
結果的に被害に関しては泣き寝入りしたものの、静かな環境で仕事が出来る状態に戻った事で精神的には非常に安定しています。
常に怒りの感情を維持し続けるのは、とにかく疲れます。
こうして私の身に降り掛かった出来事をまとめる程度に留めておくのが良いのではないかと言う結論に至りました。しっかりブログのネタにしていいという許可も取っていますからね。
もっと大きな被害、それこそ当院の存続が危ぶまれる事態になっていたらちゃんと弁護士さんに依頼して徹底的にやるつもりでしたが、幸い患者さんはしっかり戻って来てくれています。本当にありがたいです。
騒音に焦点を当ててまとめましたが、実際は冒頭にも書いた通り日当たりがかなり悪くなってしまった点は今後どうにかして対応しなくてはなと思っています。
とは言え、夏場の暑さが少し和らいでいる面もあるので、ここは冬場の工夫次第では利点に働くようにも思います。
建設現場の作業に携わっている患者さんもいらっしゃるので、全員がこんな人ではないのは重々わかっているのですが、それでもやっぱり柄の悪い作業員はいました。
余りにも会話がうるさかったので覗いて確認してみると、ニヤニヤしながらこちらを見て来る中年の金髪男性もいらっしゃいましたし、現場監督からの指示の電話を受けて「はいはい、わかりましたわかりました(笑)」と言わんばかりの適当なやり取りの現場も見かけています。(この方は一番質が悪かったので、しっかり動画に保存しています。)
ただ、本当に迷惑に感じる作業員は数名なんですよね。
こちらに気を使って頂いている職人の方の方が圧倒的に多かったです。
特に、若い方はしっかりこちらに気を使ってくれているのがわかります。
実際の所、旭化成ホームズの問題というよりは、下請けの問題という部分も大きいと思います。
しかし、私がそのように営業担当に確認した所
一般の方にとっては、下請けだろうが全部をひっくるめて旭化成ホームズの問題という認識をもって頂くのは当然の事と思います。私どもの責任です。
とお答え頂いているので、今回はこのようにまとめております。
今回の騒動のまとめ
旭化成ホームズの建設作業による騒音は、違法性のあるものではないかも知れませんが、周辺住民への配慮が全く出来ない営業担当に当たると悲惨な事になります。
仮設トイレの設置位置周辺に休憩場所を作る傾向がありそうなので、早い段階で訴えて現場監督に連絡を取り、対策を練っておく方が無難でしょう。
特に男性の大きな声が苦手な方、タバコのマナーが気になる方は、まずはお住まいの市区町村の騒音相談に連絡してみましょう。
くれぐれも作業員に直接クレームを入れるのは効果がない上に逆上されるリスクもあるのでやめておきましょう。
明らかにマナーの悪い作業員がいる場合、しっかりスマホで録画しておくと、今後の展開に有利に働く可能性もあります。お住まいの市区町村の無料弁護士相談を利用するのも視野に入れて、現場はしっかり押さえておきましょう。
何より、人間関係を気にしてひたすら我慢するのだけは精神衛生上非常に良くないので絶対に避けた方が良いと思います。
相談するだけで気持ちが楽になる事もあります。周囲の人に愚痴をこぼすのではなく、ちゃんと対応してくれる可能性のある所に相談するのが良いです。
コメント
私も旭化成ではありませんが マンション建設の工事により体調不良となり
1人で空き家になっていた実家に避難して金銭的にも多大な出費もあり
建設会社にいっても 弁護士や役所に相談しても結局泣き寝入りです
人としての当然の迷惑かけたら謝るという当然のことが建設関係にはないのでしょうかね
コメントありがとうございます!
大変な状況だった事、お察しします…。
「結局泣き寝入りするだろう」という風に思われてるのが本当に腹立たしいですよね…。
相手も仕事なのはわかりますが、これまでの日常を奪っているという感覚を持って欲しいですね。。